
まだ午前中なので、まだ人は少ないですが、午後には多くなってくるでしょう。三宜楼へ向かう途中にビエンナーレの展示会場になっているJR九州第一庁舎(旧三井物産門司支店)の前を通りましたが、ここの扉が開いてるのは初めて見ました。

三宜楼に着くと、すでにけーばらさんとゆらり(ぷ)さんが既に石垣の掃除をやっていた。ゆらり(ぷ)さんとは初対面ですね。用意されていた鎌や軍手を借りて草取り作業を開始する。連日の暑さとは比べものにならないほど過ごしやすいのですが、体を動かすと、やはりじわりと汗が出てくる。ホントに日が照らないで助かる。

改めて、こうやって見ると、三宜楼の石垣は大きいというか広いというか、掃除するだけでもなかなか時間がかかります。途中足を負傷中のmkさん(最近またハンドルが変わっちゃいましたけど)も来て、若干賑やかになる。しかし、mkさんは何でも知ってるよなぁ。
12時半近く作業を中止して元祖好々亭で昼ごはんにする。天まどスペシャル(700円)を注文。やはり美味しいですね。でも、いつも天まどじゃなんなので、次に来た時はお好み焼きか天そばにしましょうかね。
好々亭でmkさんから、清滝の旧料亭が残っているという話を聞き、ちょっと行ってみることにする。清滝には料亭が多く存在していたとのことで、この狭い路地の間に建物がまだ残っており、当時の面影を偲ばせる意匠を見ることもできます。

しかし、これらの建物がいつまで残っているのか・・・。古きよき時代の雰囲気を持つ路地裏が壊れていく危機は常にあるわけで、止めることの出来ない時代の流れと古い町並みの保存とがうまく共存できることを望んでいます。
石垣掃除はまだ残っていましたが、旧三井物産社宅の様子を見に行く予定だったため、申し訳なく思いながらも、ここでけーばらさん達と別れて谷町方面へ向かう。好々亭でも話が出て、門司港コミュで少し前に話題になった、現在解体中の長谷口の邸宅に寄っていくことにする。この建物は山田屋の邸宅で、二号さんが住んでいたらしい。料亭もやっていたそうだ。

パイロンの置いてある門から半身乗り出して様子を伺う。解体はだいぶ進んでおり、瓦が取り外され、壁がはがされている姿は痛々しいですが、建物内部に残る丸窓や欄干、庭にある大きな石灯籠などを見ると、往時の豪華さが感じられます。一旦坂を上り下りして裏へ回ってみると、もう少し状態が良くわかりましたが、この建物は解体前にちゃんと見ておきたかったなぁとは思いながらも、個人宅なので無理だったろうなぁ。mkさんに言われた、近くにある御大典記念碑を見つけて、これも撮影する。

長谷から谷町へ歩き、善浄寺の角を曲がる。以前4棟あった旧三井物産社宅が今では2棟になっていました(前に残っているのは1棟のみと書きましたが間違いでした)。

2棟が取り壊される前には隠れていた建物の裏側や側面の窓を見ることが出来ました。近くで見ると、どんな建物にも似ていない独特の存在感があり、取り壊すにはやはり惜しい建物です。なんとかならないのかなぁ・・・でも難しいだろうなぁ。
谷町界隈ですが、本郷とか月島とかのような、東京の下町のような感じの場所もあります。なかなか良い雰囲気です。

花月園から東門司へ歩いていく。花月園を歩くのは初めてですね。「花月園」というと横浜鶴見を思い出しますが、角川書店『福岡県地名大辞典』によると、「先住のある人が、花月を愛し、草花を栽培して花園のようであったので」名付けられたそうだが、現在は住宅ばかりで、そういう感じがないですねぇ。旧家を使った染色工房とかありますけど、何となく寂れた感じで・・・ここは今でもやってるのかなぁ。

東門司は何度か歩いてますが、相変わらず静かな町並みですねぇ。


歩き詰めで少し疲れたので、以前「門司情報探偵団THE LIVE」で紹介されていた、料亭岡崎内にある喫茶店を訪ねる。正門近くにつながれた犬に吠えられながら(^^;)、向かって右側に入口があり、靴を脱いでスリッパに履き替える。お客さんが誰もいなかったので(^^;)少々恐縮しながらアイスカフェオレを注文する。

喫茶室になっているこの部屋も元々料亭の一部で、入口部分のみ増築したとのこと。またギャラリーにもなっていて、毎月展示されるものが入れ替えられるそうです。まぁ男ひとりで入るにはちょっと静か過ぎますが(^^;)、少人数で落ち着ける場所という感じですね。
岡崎を出てから、門司図書館に寄って郷土資料をチェックしたり、栄町の宗文堂書店や佐藤書店に寄って立ち読みしたり、年内に取り壊しが決まったらしい旧西日本シティ銀行門司港支店を撮影する。

今回の門司港訪問は解体物件の巡回のようになってしまってますが、門司港コミュの情報では、旧日本セメント門司工場も解体のための調査が始まっているらしい。先日栄町商店街の玉寿司や好々亭本店の閉店などもあり、急速に街が変わっていこうとしているのか・・・。
17時過ぎたので、ビエンナーレの音楽イベント「基調の響き 多層の扉1」を聴きにいくために、会場にある西海岸へ向かう。ビエンナーレのポスターも到る所に貼られていますね。

会場の1号上屋に着くが、スタッフに訊くと開場は17時半からで、当日券もそれから発売するとのことで、時間を潰すために海峡ドラマシップのレトロ通りに寄ってみる。時間も時間なので、ほとんどお客さんはいないが、ここにあるお店は大丈夫なのか、ちょっと心配になる。自分の生まれた日の読売新聞朝刊の一面かラテ欄をコピー出来る機械があり、自分の誕生日を指定して300円を入れる。トップ記事は統一地方選での各党首の地方遊説の話。そうかぁ、当時は池田首相だったのね。韓国は朴最高会議議長の軍事政権時代だったようです。17時40分頃に再び1号上屋へ行くと、ボツボツと人が集まり始めていた。

さすがビエンナーレ、若い人がほとんどで、刺青入りの外人のお客さんまでいます(^^;)。当日券の発売を始めたので、3,000円を払う。受付横でCDやDVDも売っていましたが、うーんちょっとわからないなぁ。1ドリンクサービスってことで、スーパードライをもらう。
予定より30分ほど遅れて開場。実際のところ、今回はイベントに興味があるっていうより、1号上屋の中に入ることの方がメインの目的だったりするので、入ってから直ぐに内部を歩きまわる。入場前に撮影禁止、携帯電話の電源OFFと言われていたので、それに従っていたが、周りを見ていると、あきらかにスタッフではない複数の人が、意に介さないように写真を撮っていた。イベント開始前だし、イベント自体を撮影する気もないので自分も遠慮しながら少数撮影することにする。まぁ最終的には係りの女の子に止められましたけど。

倉庫であった1階はさすがに広いです。柱が多くて整然と並んでいる様子は、工場萌えの人にも満足していただけるものと思います(笑)。天井や鉄の扉は特に一見の価値があると思います。床には穴というか削れて一段低くなっている場所があったり、コンクリートの瓦礫が積まれていたりしている。イベントのために電源コードやライト、スピーカーや音響機器があり、ゲージツをおこなう空間としてもなかなかの雰囲気である。
ようやく始まったイベントは2部構成で、チケットに書かれた内容によると、第1部の出演はアストロノイズ(韓国)、ディクソン・ディー(中国)、梅田哲也。ディクソン・ディーの香港?の映像と組み合わせていたものは面白かったですね。第2部はI.S.O+ジム・オルーク。
観客は200人前後ってところでしょうか。パフォーマーの近くでじっくり音を楽しむ人、壁にもたれて黙って聴いている人、コンクリートの瓦礫に腰掛けてリラックスしている人、ドリンク片手に会場を歩きまわる人、柱にもたれかかって聴いているのか聴いていないのかよくわからないカップル、パフォーマーから離れて床に座り込み孤高然としている人・・・etc。形にとらわれない、それぞれのスタイルでそれぞれの楽しみ方をするのが正解だと思う。しかし、観客でも目立っている人は目立つよなぁ。私はというと、1号上屋から大陸に渡った人達のことを思い、また耳栓なしで深海に沈んでいく自分の姿を想像しながら、時に会場を泳ぐように歩き回り、時に立ち止まって空気の揺れを体内に取り込む作業をしたりしてました・・・。20時前に第一部が終了し、結構楽しめたので、第ニ部は見ずに帰ることにする。
会場を出て、まっすぐ門司港駅に向かい、荒尾行きの快速列車に乗り込む。あ〜今日は色々と楽しかったなぁ。JR第一庁舎の展示会の方には行っていないので、10月中にもう一度門司港に来ようと思っています・・・多分平日に。






